【ギター・アコギ】半音下げチューニングのやり方、方法

こんにちは!

シンガーソングライターの飯田正樹です。

Twitter @mizu_mizuchan

今日は

ギターのチューニングのやり方の1つ「半音下げチューニング」について、解説しようと思う。

 

「半音下げチューニング」は、その名の通り、ギターの基本のチューニング(調律)から「半音下げた」状態の事だよ。

めちゃめちゃ魅力があるから、ぜひオススメしたい!

ちなみに、僕の持ってるギターは、アコギもエレキも全部、半音下げにチューニングにしてます!

半音下げチューニングってなに?

普通、ギターのチューニングをする時、1番太い弦(6弦)から順番に

6弦=E(ミ)、5弦=A(ラ)、4弦=D(レ)、3弦=G(ソ)、2弦=B(シ)、1弦=E(ミ)

ってチューニングする。

これを「レギュラーチューニング」っていいます。

 

半音下げチューニングは、レギュラーチューニングから半音下げて

6弦=E♭(ミ♭)、5弦=A♭(ラ♭)、4弦=D♭(レ♭)、3弦=G♭(ソ♭)、2弦=B♭(シ♭)、1弦=E♭(ミ♭)

ってチューニングする。

「♭(フラット)」っていうのは、半音低いって事を示す記号。

逆に、半音高い場合は「♯(シャープ)」って記号を使う。

上の表を見てもらうと分かるけど

「E」から半音下げた「E♭」と、「D」から半音上げた「D♯」は、同じ音程って事ね。

 

半音下げで演奏する曲のTAB譜(ギター用の簡単な楽譜みたいなもの)には「Half Step Down Tuning」って書かれてたりするよ。

Half Step(半音)、Down(下げる)、Tuning(チューニング)って意味だよ。

 

チューニングのやり方については、こっちの記事で書いてます!

音を合わせる!ギターのチューニングの種類と方法

半音下げチューニングのやり方

じゃあ、早速やってみよう!

ギターをチューニングする時は、チューナー(チューニングする時に使う機材)を使う。

(チューナー)

チューナーについては、こっちの記事で詳しく書いてるよ!

無料でも手に入る!ギターチューナーについて

チューナーには、半音下げモードが付いてるものが多いから、それを使ってチューニングするといいよ。

(チューナーの「FLAT」または「♭」のボタンを押す。チューナーによってはこの機能がないものもある。)

チューナーを起動して、各弦のチューニングを

6弦=E♭(ミ♭)、5弦=A♭(ラ♭)、4弦=D♭(レ♭)、3弦=G♭(ソ♭)、2弦=B♭(シ♭)、1弦=E♭(ミ♭)

に合わせよう。

 

もし、チューナーに半音下げモードがない場合は

1フレットを押さえた状態で、各弦を

6弦=E(ミ)、5弦・A(ラ)、4弦=D(レ)、3弦=G(ソ)、2弦=B(シ)、1弦=E(ミ)

に合わせる。

 

1フレットを押さえる事で、フレットを押さえない状態から半音上がる。

だから、1フレットを押さえた状態でレギュラーチューニングに合わせれば、フレットを離した時に半音下がる。

これで、簡単に半音下げにチューニングする事ができるよ。

半音下げチューニングのメリット

ギターのチューニングのメリットはたくさんあって

 

・カポタストを使う事で、幅広いキーに対応できる

・少ない力で弦を押さえやすくなる

・低音が豊かな音になる

・ギターへの負担が減る

 

簡単に思いつくだけでもこんなにある!

それぞれ解説していこう!

カポタストを使う事で、幅広いキーに対応できる

半音下げチューニングは、「カポタスト」っていうアイテムを使う事で、より幅広いキー(曲全体の音の高さ)に対応できるよ。

カポタストっていうのは、ギターのフレットに装着するだけで、弦の音の高さを上げる事ができるアイテム。

カポタストのついては、こっちの記事で詳しく書いてます!

【カポ】ギターのカポタストとは?使い方と付け方を紹介!

 

カポタストを1フレットに付けると、弦の音が半音上がる。

2フレットに付けると、1音(半音2個分)上がる。

つまり、半音下げチューニングの状態で1フレットにカポを付ければ、レギュラーチューニングと同じ音になる。

この状態にしておけば「この曲、音程がちょっと高い。半音下げたいな…。」と思ったら、カポを外せばいい。

レギュラーチューニングじゃ、こうはいかないからね。

この方法、おすすめです!

 

これは、カラオケのキー調整と同じなんだ。

半音下げる場合、キーを「-1」するのと同じ。

半音上げる場合は、キーを「+1」のと同じって事ね。

弦を押さえやすくなる

半音下げチューニングにする事で、弦の張力が弱まるんだ。

そうする事で、弦を押さえやすくなるっていうのも大きなメリット。

指1本で複数の弦を同時に押さえる「バレーコード(FやBなど)」も、かなり楽に押さえられるようになる。

 

特に、アコースティックギターの場合、弦が太くて押さえるのも大変だからね。

半音下げにする事で、初心者でもかなり押さえやすくなるよ。

低音が豊かになる

半音下げにする事で、低音が豊かになるってのも大きなメリットだと思う。

音が重くなるって言うか、低音の響きが豊かになる感じ。

この方が落ち着いた響きで、僕は好きだなぁ。

 

ちなみに、メタルとかハードロックのギタリストの場合は

半音どころか、1音とか、1音半下げのチューニングをする事もあるよ。笑

ギターへの負担が減る

そして、もう1つ忘れちゃいけないのが、ギターへの負担が減るって事。

レギュラーチューニングでギターにかかる張力って、一般的な太さの弦(012-.054のセット)で

1弦 約10kg

2弦 約10kg

3弦 約10kg

4弦 約13kg

5弦 約12kg

6弦  約11kg

もの負荷がかかるんだって。

ギターにものすごい負担がかかってるんだよね。

 

でも、半音下げだと、この負担はかなり減る。

半音下げの場合だと

1弦 約9kg

2弦 約9kg

3弦 約9kg

4弦 約11kg

5弦 約10kg

6弦  約10kg

レギュラーチューニングに比べると、約6kg近くも負担が軽くなる。

大事なギターに負担をかけないって事も、半音下げチューニングのメリットだよ。

半音下げチューニングのアーティスト

最後に、実際に半音下げチューニングで演奏してるアーティストを紹介!

BUMP OF CHIKEN(バンプオブチキン)

 

2000年代初頭に発売された、大ヒット曲「天体観測」も半音下げチューニングで演奏されてる。

なにを隠そう、彼らのこの曲が半音下げだったから、自分も半音下げチューニングを試してみようと思ったんだよね。笑

TRICERATOPS(トライセラトップス)

僕が完全に半音下げチューニング派になったのは、このバンドの影響。1番コピーしたバンドです。

この動画を見てもらえれば、半音下げチューニングの音の雰囲気が伝わると思う。

ちょっと「ゴワーン」とした、独特の重めのサウンドがカッコ良いよね。

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリクス)

半音下げチューニングの生みの親。

伝説のギタリスト、Jimi Hendrix。(通称、ジミヘン)

やっぱりこの雰囲気は半音下げじゃないと出ないのかなぁと思う。

 

ジミヘンがどういう経緯で半音下げチューニングにしたのかは分からないけど

この人がいてくれたおかげで、この記事を書く事ができてるから、感謝しないとね。笑

まとめ

今回は

半音下げチューニングについてのお話だったけど、どうだったかな?

今回の話をまとめると

 

・半音下げチューニングは、レギュラーチューニングから半音下げたチューニング

・幅広いキーに対応できる

・少ない力で弦を押さえやすくなる

・低音が豊かな音になる

・ギターへの負担が減る

 

って事だったよね。

 

いつもはレギュラーチューニングの人も、1度試してみてほしいな。半音下げチューニング。

半音下げるだけだから、簡単にできるし、自分に合わなかったらすぐに戻せるからさ。笑

 

 

それじゃ

今日はこのへんで!

 

最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

飯田正樹

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