現役ミュージシャンが考えるCDが売れない理由とCDの未来について

こんにちは!

シンガーソングライターの飯田正樹です。

Twitter @mizu_mizuchan

「CDが売れない時代だ。」

そう思ってる人、たくさんいると思うんだよね。

特にミュージシャンをやってれば、肌で感じると思う。

 

 

僕も今までたくさんCDを買ってきたし、ミュージシャンとして、自分でもCDを作ってきたよ。

 

でも

いつからか、明らかにCDが売れない時代になったって感じるようになった。

自分がCDを買う枚数もだいぶ減ったしね。

 

ミュージシャンとしての立場で考えると

CDは商品の1つなわけで

それが売れない時代になったって事をしっかり受け止めるべきだよね。

 

そういう事を考えた時に

この時代にCDを作る意味ってなんだろう?

って思ったんだ。

 

今日は

現役で活動するミュージシャンとしての立場から

CDが売れないこの時代に、CDを作る意味は?CDの在り方について、話をしてみようと思う!

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CDが売れない理由

まず、なんでCDが売れなくなったのか考えてみよっか!

 

日本で1番CDが売れてた時代は1990年代。

もっとピンポイントで言うと、1998年が1番CDが売れた時代らしい。

アルバムが年間で3億枚以上売れたんだって。

すごいね。笑

 

これが2011年になると、半分以下の1億3000枚ちょっとまで減ってる。

13年間で半分以下だよ!

数字で見ると、ほんとに売れなくなったんだなぁって改めて実感するよね。

 

 

じゃ

そもそもなんでCDが売れなくなったのか?

 

よく言われるのは

音楽のダウンロード販売、Youtubeやニコニコ動画とかの動画サイトの発展だよね。

みんな、音楽聞くのにCDプレイヤーなんて使ってないし、ほとんどの人がスマホで聞いてるもんな。

Youtubeとかの動画サイトで検索したら、楽曲のPVをフルで流してるアーティストもたくさんいるしね。

 

当たり前に無料で聞けるんだったら、わざわざCDを買う必要もないよね。

これが理由の1つ。

 

あと、僕が思ってるもう1つの理由は

CDレンタルの低価格化

なんだよね。

 

アルバム1枚買うのに3000円が当たり前だったのが

今は「アルバムレンタル5枚で1000円!」とか言ってるんだもん。

そりゃ、多くの人がこっちを選ぶでしょうよ。笑

 

CDが売れないのも納得する。

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CDで音楽を聞く事はどれくらいあるか?

CDが売れなくなったからと言って、音楽が世の中から消えてるかって言ったら、そんな事は全然なくて。

街中や電車の中を見渡せば分かるけど、みんなイヤフォンして音楽聞いてるじゃない?

 

もしかしたら、スマホでゲームしてるだけかもしれないけどさ。笑

 

CDが売れなくった時代って呼ばれてる今でも

音楽は変わらずに僕らの生活の中にあると思うんだ。

でも、ほとんどの人が

CDっていう媒体で音楽を聞かなくなったんだよね。

 

さっきも話したダウンロード販売もそうだし、CDレンタルの話もそうだけど

みんな、音楽をCDじゃなくてデーターで管理してるでしょ?MP3とかWAVとかさ。

僕もそうだよ。

CDで聞く事なんてほとんどないし、全部データーで管理してるから、CDで持ってる必要がないんだよね。

データならかさばらないし、いつでもどこでも好きな曲を聞く事ができる。

 

もちろん音質にこだわりだしたら、CDで聞きたいってなるのかもしれないけど

「正直、そこまで細かい事を気にして聞いてる人がどれくらいいるんだろう?」

って思っちゃうんだよね。

 

みんな移動中とかに聞いてる事がほとんどだと思うし。

じっくり音楽を楽しみたい人はまた別だと思うんだけどね。

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CDの価値

CDシングル1枚1000円、CDアルバム1枚3000円。

大体、このくらいの値段で売ってるよね?

 

でもさ

本当にそれだけの価値がありますか?

って事なんだ。

 

だって

そこまでの金額を払わなくたって、聞く事が出来る方法がいくらでもあるんだよ?今の時代は。

CDよりもデーター販売の方が安いし

レンタルしてきてデーター化してもいいし

ちょっと聞きたいだけなら動画サイトで聞けばいい。

 

そりゃさ

そっちを選ぶのが普通でしょ。

 

 

…なんか、現役のミュージシャンがこんな事を言っていいのか分からないけど。笑

 

ミュージシャンやレコード会社は

CDの価値をもう1回考え直すべきだと思う。

今まで通りで売れるわけない。

はっきり言って時代遅れだよ。

 

 

こんな事を言ってる僕ですけど

部屋のタンスの中が全部埋まるくらい、昔はたくさんCDを買ってたよ。笑

 

でも今、僕が思うのは

今の時代、CDはコアなファン向けのアイテムだって事なんだよね。

 

 

僕は今、年間で10枚買うか、買わないかくらいしかCDを買ってないと思うんだけど

買うのはずっと応援してる大好きなバンド、アーティストのCDか

ライブ会場でしか買えない、インディーズミュージシャンのCDくらいだなぁ。

 

大好きなバンド、応援してるアーティストのCDだから欲しい。

今、この人からこの場で買わないと買えないCDだから欲しい。

 

そういう価値があるから、買うわけでさ。

 

さっきも言ったけど、CDを買う以外の方法で音楽を聞いてる事がほとんどなんだ。

普通に「ちょっと聞きたいな。」って思ってるくらいだと

CDアルバム1枚3000円って価格は「高いなぁ。」って思っちゃうんだよね。

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AKB48に学ぶ、CDの販売戦略

「じゃあCDを商品として売ってる、僕らミュージシャンはどうすればいいんだ?」

って話になるよね。

そうなんですよ。困ってるんですよ。笑

 

でも

こういう時代にもCDを売る方法はある。

 

それは

CDに何か魅力的な特典を付ける

って方法。

 

これですぐに思い浮かぶのが「AKB48」だなー。やっぱり。

AKB48が握手券を付けてCDを販売するって戦略に「AKB商法」とか言って、叩く人もいたけど

「僕はすごい戦略だな。」って感心した。

実際、CDが売れない時代だって言われてるのに、彼女達のCDはたくさん売れてるよね。(1人で何枚も買う人がいるからだけど。)

 

それを「汚い商法」だって言う人もいるけど

 

僕はいいと思うよ。

ファンの人が満足してくれる商品なら。

 

 

だってさ、例えば

コンビにのキャンペーンとかで

「対象になるお菓子を3つ買うと、大人気アニメのオリジナルグッズをプレゼント!」

とかあるでしょ?

 

あれと同じ様なもんだと思うんだよね。

 

・お菓子がたくさん欲しいわけじゃないけど、それを買ったらもらえるグッズが欲しいから買う。

・CDがたくさん欲しいわけじゃないけど、それを買ったらもらえる特典が欲しいから買う。

 

ほら、同じじゃない?笑

 

他にも

ジャケットをバージョン違いで販売するアーティストがいたり

DVD付きで販売するアーティストがいたり

みんな、どうにかCDを買ってもらう為に策を講じてるんだよね。

 

これも「汚い商売」なのかな?そんな事ないでしょ?

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まとめ

CDの価値、在り方について話してみた今回の話、どうだったろ?

ちょっと長くなっちゃったけど、簡単にまとめると

 

・CDを購入しなくても、聞ける方法が増えた。(ダウンロード販売、動画サイト、レンタルしてきたCDをデーター化など。)

・アルバム1枚買うのに3000円に対して、レンタルCDがアルバム5枚で1000円という価格の差。

・CDという媒体で音楽を聞く人が減った。

・ミュージシャンやレコード会社はCDの価値について、もう1度考えるべきだ。

・CDにファンが満足する魅力的な特典を付けて販売する事で、CD単体で販売するよりも売り上げ枚数が見込める。

 

って事だったね。

 

今の時代じゃ

「シングルCD1枚1000円、アルバムCD1枚3000円」

っていう価値が見出せないから、売れなくなったんだよ。

この値段でCDを買う必要性がなくなったからね。

 

僕は

音楽業界が今の古い考え方のまま、さびれていってしまうのは嫌だなと思ってます。

今こそ変わる時なんじゃないかって思ってる。

 

だから

現実と向き合って、CDの価値や在り方について

僕自身ももう1度考えてみようと思ってる。

 

って事で

今回はだいぶ真面目な話だったね。らしくない。笑

 

 

じゃ今日はこのへんで!

 

最後まで読んでくれてありがとうございました!

飯田正樹

 

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