春なんて嫌いだ

「春なんてきらいだ
咲くだけ咲いて
散るだけだもん」
儚げに笑っていた
君はどんな大人になった?

鼻がムズつくから
そろそろ桜が咲くのかな
川沿いの土手の脇の並木道
よく散歩したっけ

「またね。」
と手を振って
必死で笑顔作って
あれから何年経って
もう会えないと悟った

春なんて嫌いだ
誓えど叶わぬ 蜃気楼
果てないと思っていた
日々は曇天に散った

いつか笑えるかな
そんな期待を抱きながら
変わらぬままの綺麗な面影を
浮かべ 心揺らしていた

「また明日」って言って
大きく手を振って
1人で笑顔浮かべて
ただそれだけで良かった

春なんて嫌いだ
嫌でも脳裏 掠めるから
「あぁ、もうこれで
終わりにしよう」
何度も誓い破っている

「さよなら。」なんて言葉で
散って仕舞えば綺麗だ
でも、本音はきっと違くて
また会いたいと願ってしまった
願ってしまうんだ

春なんて嫌いだ
何故だか涙溢れるから
1人歩く帰り道
あの日がまた蘇る
春なんて大嫌いだ
いつまでも咲き続けるから
気付いたらまた一つ
胸の奥に咲いていた
儚くも綺麗な花が

作詞作曲 飯田正樹

編曲 渡辺貴志

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