人の心に訴えかける歌詞の絶対条件とは?

こんにちは!

シンガーソングライターの飯田正樹です。

Twitter @mizu_mizuchan

作詞をしていて

「人の心に訴えかけるような歌詞を書きたい」

と思った事はないかな?

 

でも、そもそも人の心に訴えかける歌詞って、どんな歌詞なのかを知ってないと、書きようがないよね?

 

今日は、人の心に訴えかける歌詞の絶対条件について、レッスンしていきます!

音声を聞いたあとに、テキストでのレッスンでも復習してみてね。

想像させられる歌詞

人の心に訴えかける歌詞の1つ目の条件は、「想像させられる歌詞」であるという事。

 

聞き手が

「この曲の主人公は、こういう人間なんだ…!」

「この歌詞の世界観はこういう感じで、こんなストーリーなんだ。」

という風に想像できる歌詞は、人の心に訴えかける事ができるんだ。

 

なんで、想像できる事が大事なのか?

例えば、あなたが小説を読んでるとしよう。

主人公や登場人物、物語の世界が想像できなかったらどうだろう?

どんなに素晴らしい小説だとしても、何も伝わってこないよね?

想像ができない=伝わらないだからね。

 

だから、想像させられる歌詞を書くという事は、とっても大事なんだよ。

リアリティーのある歌詞

人の心に訴えかける歌詞の2つ目の条件は、「リアリティーのある歌詞」であるという事。

 

リアリティーのある歌詞と言っても、実話か、作り話かはどうでもいい。

あくまで、歌詞の物語にリアリティーがあるかどうかが大事なんだよ。

その為には、しっかりと設定を決めておく事が大事。

 

例えば

・舞台は、90年代後半の東京

・バンドマンを夢見た20代前半の青年が、挫折して就職

・鬱屈した気持ちで、毎日地下鉄に揺られている

・テレビに映るプロのバンドを見て、届かなかった理想の自分を重ねている

・ブラックコーヒーとタバコがやめられない

みたいな感じね。

 

こんな風に設定が決まっていて、歌詞の中にリアルな世界が広がっていれば、もうそれは、「歌詞の中の作り話」じゃなくなるんだよね。

これは、映画やドラマ、アニメなどの創作作品が、人の心に訴えかける力を持っているのと同じなんだ。

 

これらと同じように、リアリティーのある歌詞も、人の心に訴えかける力を持っているんだよね。

共感できる歌詞

人の心に訴えかける歌詞の3つ目の条件は、「共感できる歌詞」であるという事。

 

歌詞の基本というのは、聞き手が共感できる事。

共感できるからこそ、心にまで伝わってくるんだよね。

 

とは言っても、歌詞の内容すべてに共感してもらわなくてもいい。

聞き手と言うのは、ワンフレーズでも自分と重ねられる部分があれば、勝手に自分の事に置き換えて、共感してくれるんだ。

 

例えば、多くの人が共感した事がある失恋ソング。

いくつか紹介すると

 

・さよなら 君の声を抱いて歩いていく(スピッツ/楓)

・瞳をとじて 君を描くよ それだけでいい(平井堅/瞳をとじて)

・別れているのにあなたの事ばかり(HY/366日)

 

こんな風に、世の中にはたくさんの失恋ソングがあるけど、その歌詞のすべてが自分と一致するなんて事、なかなかないよね?

それでも聞き手は、自分と重ねられる部分を見つけて

「これは自分の気持ちそのものだ…。」

という風に共感してくれるし、心まで歌詞が響くんだよね。