semishigure.

遠くで鳴く蝉時雨が
夏の始まりを告げてく
照りつける太陽光よ
二度とないこの季節を
焼き付けていけ

弾け飛ぶ水溜まり
軋むほどに
ペダルを踏みこむ
路地裏抜けて
坂、駆け上がった
深呼吸しても
苦しいくらい
 
隣で笑うその声が
夏の儚さを誤魔化す
打ちあがる光の粒よ
二度とないこの季節を
色づけていけ

きっと分かっている
これが最後だと
君の短い髪が
夜風に揺られて
切なくて

「さよなら」の
4文字だけが
魔法の様に時を止めた
降り注ぐ星の光が
頬を伝う

遠く昇る陽の光が
哀しいほど眩しくなる
振り返らずに駆け出した
二度とないこの季節を
駆け抜けていく
忘れられない季節が
また一つ

作詞作曲 飯田正樹

編曲 渡辺貴志

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