Youtubeのカバー動画の選定方

こんにちは!

シンガーソングライターの飯田正樹です。

Youtubeを使って音楽活動をしていく場合、既存曲のカバー動画を投稿すると良い。

 

っていうのは、こちらのレッスンでもお話したよね。

カバー曲を演奏する事の重要性

 

知らないアーティストのオリジナルより、有名な曲のカバーの方が需要がある。

これは紛れもない事実だよね。

だから最初からオリジナルを聞いてもらおうとするのではなくて、カバー動画を投稿するのが良いんだ。

 

ただ、どんな曲でもカバーすれば良いという訳ではない。

カバーする曲を、しっかりと選定する必要がある。

 

今回のレッスンでは、Youtubeにカバー曲を投稿する時の、曲の選定方について解説するね!

カバー曲を選定する必要性

そもそもなんで、カバー曲を選定する必要性があるのか、その理由から説明しよう。

 

「自分の好きな曲をカバーすればいいんじゃないの?」

と思う人もいるかもしれないけど、それはたくさんの人に聞いてもう為の戦略としては間違い。

 

じゃあ、どうするのが正解なのか?

それをこれから解説していきます。

自分の音楽性に近い、自分の好きなアーティストの曲を選ぶ

1つは、自分の音楽性に近い、自分の好きなアーティストの曲をカバーするというもの。

 

これは何故なのか理由を説明する前に、あなたに考えてみてほしい事がある。

 

あなたが、Youtubeで自分が好きなアーティストのカバー動画を探していたとしよう。

検索してみたら、そのアーティストのカバーを大量にアップしている人を見つけた。

そしたらどう思う?

 

きっとこう思うはずだ。

 

「あのアーティストの曲をカバーしてる人いないかな。検索してみよう。」

「自分が好きなアーティストのカバー、いっぱいアップしてる人がいる…!

とりあえず聞いてみるかな。」

「この人、歌声もいいし、アレンジも良い感じだな。」

「もしかしたらこの人も、自分と同じでこのアーティストが好きなのかな?」

「この人ってオリジナル曲もあるんだ?聞いてみたいかも。」

「この人のオリジナル、すごく良い!これはこれで好きだなぁ!」

 

もちろん、カバー動画を見てくれた人全員がこう思う訳ではないけれど、こう思う人だって少なくない。

 

最初は自分の欲しているもの(今回の場合はカバー曲)を求めていたけれど、それを提供してくれている人物に興味が移ったという事は、誰しも経験した事があるはずだ。

例えば、自分の欲しいものが売っているお店に通っている内に、そのお店の店員と仲良くなって、その人に会いに行く事がお店に行く目的になっていたというのは、よくある話だよね。

これを『興味移動の法則』と呼ぶ。

 

Youtubeでこの法則を利用する事によって、カバー曲を聞いてくれた人の中から、自分のファンになってもらう事は十分可能だ。

実際、カバー動画がきっかけで有名になった「Goose house(現Play.Goose」という、シンガーソングライターの集まりのユニットがある。

彼らは決まった特定のアーティストのカバーをしていた訳ではないけど、何年もかけて、何百本もカバー動画を投稿して、ファンを獲得してきた。

カバー曲だけではなく、オリジナル曲も評価が高いし、ファンもたくさんいる。

彼ら以外にも、カバー動画がきっかけに、ファンを獲得しているアーティストは多数いる。

 

「でも…何年もかけて、何百本もカバーできる自信ない…。」

と思うかもしれないけど、『自分の音楽性に似た、自分が好きな特定のアーティストの曲』にカバー動画を絞る事で、ファン獲得までの時間は、大幅に短縮される。

 

何故かと言うと、人は自分に似た特性を持つ人を好む傾向があるからだ。

たまたま趣味が同じで、それがきっかけで仲良くなった事、あなたにだってあると思う。

 

それをYoutubeに当てはめて、考えてみればいい。

自分が好きなアーティストを同じように好きで、しかもそのアーティストの曲を大量にカバーしている。

そんな人がいたら、少なくとも嫌いだとは思わないはずだ。

オリジナル曲があるなら、聞いてみようかなとも思うよね。

その人の音楽性が、自分の好きなアーティストの影響を感じるものだったら?

好きになって、ファンになる事だって、十分に考えられる。

 

これが、自分の音楽性に近い、自分の好きなアーティストの曲をカバー曲に選ぶ理由。

需要が高い曲を選ぶ

もう1つは、カバー動画の需要が高い曲を選んで、投稿するというもの。

カバー動画の需要が高い曲=たくさんの人が「この曲のカバーを聞きたい!」と求めている曲だからだ。

求める人が多いものを供給をすれば、それだけで聞いてもらえる可能性は高くなる。

 

需要が高い曲を100曲カバーするのと、需要が低い曲を100曲カバーするのでは、聞いてくれる人の数に大きな違いが生まれる。

どうせ投稿するのなら、多くの人に聞いてもらえた方がいいよね。

 

もちろん、需要が高いという事は、カバーする側の供給率だって高い。

逆に言えば、誰もカバーしていない曲=求める人がほとんどいない曲である可能性が高い。

だから、他の人と同じ曲をカバーする事だってあるだろう。

「他の人とカバーする曲が被ったら、埋もれる気がする…。」

と思う気持ちも分かる。

 

でも、それは大きな間違いだ。

例え同じ曲をカバーしたとしても、カバーする人間が変われば、その動画はまったく別の物になる。

歌声、アレンジ、ルックス、キャラクター、映像の撮り方、編集の仕方、サムネイルのデザイン、etc…。

他との差別化を図る事なんて、いくらでもできる。

 

そもそもYoutubeって、その時の流行りのテーマがあれば、それに沿った内容の動画を、皆が一斉に投稿する文化があると思う。

今流行っていて、多くの人が投稿しているテーマを、自分ならどういう切り口で表現するのか。

みんなそれを考えて、動画を投稿している。

 

需要が高いカバー曲だって、考え方はまったく同じだ。

「この曲、自分ならこういうカバー動画にする!」

というのが、カバーする側の腕の見せ所だと、僕は考えている。

 

とにかく、需要が高い曲を選ばなければ、多くの人に聞いてもらう事はできないという事を、絶対に覚えておいてほしい。

カバー曲を選定する方法

今話した2つの方法、どちらを選ぶにしても、どの曲のカバーするのかを選定するには、『Youtubeサジェスト』というツールを使う。

これは、Youtubeでの検索需要の高いサジェストワード(関連ワード)を調べる事ができるツールだ。

※詳しい使い方は後途

 

Youtubeでは、タイトルやタグにどんなワードを入れるかが、とても重要になってくる。

どんなワードを入れるかで、検索に引っかかるかが決まってくるからだ。

 

例えば、ヨルシカのカバー動画を投稿したとしても、タイトルやタグに「ヨルシカ」「cover(カバー)」というワードを入れていなければ、「ヨルシカ cover(カバー)」で検索した人がいたとしても、その動画は検索に引っ掛からない。

検索に引っかからなければ、どんなに質の高い動画を投稿しても、聞いてもらう事すらできない。

だからこそ、タイトルやタグにどんなワードを入れるか、しっかりと調べておく必要がある。

Youtubeサジェストの使い方

まず、Youtubeサジェストにアクセスする。

 

中央の検索窓に

 

「〇〇(アーティスト名 or 曲名) cover」

※「cover」は、「カバー」表記でも可

「〇〇(アーティスト名 or 曲名) 弾き語り cover」

「〇〇(アーティスト名 or 曲名)cover 歌詞付き」

「〇〇(アーティスト名 or 曲名) 歌ってみた」

 

などの、自分の投稿する動画に関連するワードを入力して、検索ボタンをクリック。

※現在、無料では1日1回しか検索できない仕様

1日20回まで検索する事ができる、有料(月額500円)の会員登録を推奨

今回は、「ヨルシカ cover」で検索をして、解説をしていく。

 

検索結果の、「ヨルシカ cover」の隣にある+ボタンをクリック。

すると、そのアーティストのカバーで、現在需要が高い曲(検索数の多い)が表示される。

この中から、カバーする楽曲(狙うワード)を選ぼう。

※今回は、ヨルシカの「花に亡霊」をカバーする楽曲に、「ヨルシカ  花に亡霊  cover」というワードを狙うワードとして選んだ事とする。

 

ここに自分がカバーしたい楽曲が出てこなかった場合、「〇〇(カバーしたい曲名) cover」で改めて検索してみよう。

それでも表示されない場合は、現在、その曲のカバー動画の需要は高くないと判断すべき。

 

カバーする曲が表示された場合、曲名の隣にある+ボタンをクリックすると、更に細かいサジェストワードが表示される事がある。

※需要が高いワードが存在する場合のみ、表示される

 

今回の場合、「ヨルシカ 花に亡霊 guitar cover」、「ヨルシカ 花に亡霊 piano cover」などのワードが表示されたので、この曲のギターやピアノのカバー動画を求めて、検索している人が多い事が分かる。

 

以上のような流れで、カバーする動画、ワードを選定、決定する。

 

※「自分がカバーすべきアーティストを選定してほしい」といったご要望は、選定に長い時間が必要になる為、LINE・メールサポートでは対応する事ができません

対面・オンラインでのマンツーマンレッスンでのみ、対応させていただきます

補足:競合動画の確認

カバーする曲が決まったら、Youtubeで狙うワードで検索をする。

※今回は、「ヨルシカ  花に亡霊  cover」というワードで検索

ここで表示される動画達を、「競合動画」と呼ぶ。

競合動画が表示されたら、上から順番に、その動画達をいくつか視聴してみよう。

Youtubeでは、基本的に上位に表示される動画=多くの人に見られている動画となっているからだ。

 

「なぜこの動画が多くの人に見られているのか?」

カバー動画としての映像、音声のクオリティーはもちろん、タイトルの付け方、サムネイルのデザインからも、学べる事はたくさんある。

それらを参考にしながら、自分なりのカバー動画を作って、投稿していこう。