こんにちは!
シンガーソングライターの飯田正樹です。
Twitter @mizu_mizuchan
「ギター弦」と一口に言っても
メーカー、弦の太さ、材質の種類と、選択肢が無数にある。
新しい弦を選ぶ時、「どれにしたらいいか分からない…!」って思わない?
僕も、ギターを始めたばかりの頃、どの弦を買っていいか分からなかった。
だから、色んな弦を試して、それはもうたくさん失敗してきたよ。笑
値段の高い弦を買ってきたのに、思ったような音じゃなかったり
自分が使ってるのとは、違う太さの弦を買ってきちゃったりさ。
でも、色んな経験をしてきたから、今は「これだ!」と思える弦に出会えたよ。
ギターを弾く上で、自分に合った弦を選ぶ事は、とても大事な事なんだ。
という事で
今日は、ギターの弦の種類、その選び方について話をしてみようと思います。
もくじ
ギター弦の種類
まずは、ギター弦の種類を知る事から始めよう!
ギター弦の種類は、大きく分けて
・ニッケル弦
・ステンレス弦
・ブロンズ弦
・フォスファーブロンズ弦
・コーティング弦
・ナイロン弦
・コンパウンド弦
の7種類がある。
それぞれの弦の特徴を、簡単に紹介するね。
ブロンズ弦
(引用元:https://www.digimart.net)
アコギ(アコースティックギター)用で、最もスタンダードな弦の1つ。
銅80%、錫(すず)20%の割合いで混ぜたものが主流。
その割合いのものは「80/20BRONZE」って記載されてるよ。
やわらかみがあって、太めの、クセのない音が特徴。
派手さはないけど、落ち着いた音だよ。
フォスファーブロンズ弦
(引用元:https://www.digimart.net)
これもアコギ用の弦で、スタンダードな弦だね。
銅98パーセント、リン2パーセントの合金で作られてる。
ブロンズ弦と比べると、サビへの耐性も上がっていて、耐久性も少し高い。
「シャリン」とした、煌びやかであたたかい音が特徴。
ブロンズ弦と比べると、少し明るい感じがするよ。
コーティング弦
(引用元:https://www.digimart.net)
ブロンズ弦や、フォスファーブロンズ弦に、特殊なコーティングをした弦。
このコーティングのおかげで、他の弦と比べて、圧倒的に高い耐久性を持ってる。
そして…価格も高い!普通の弦の、3倍くらいだからね。笑
でも、他の弦よりも全然長持ちするし、音も劣化しずらい。これが素晴らしいんだ。
コーティング弦って、「Elixir(エリクサー)」っていうメーカーが、最初に開発したんだ。
でも今は、弦メーカー各社が、それぞれのこだわりで開発したものを販売してるよ。
煌びやかで、爽やかな音が特徴。
悪く言えば、上品すぎる音。
無骨な音が好きな人には、おすすめできないかな。
ナイロン弦(ガット弦)
(引用元:https://www.digimart.net)
クラシックギターや、フラメンコギターに使われる、ナイロン製の弦。
手触り、音色共にやわらかい。
ナイロン素材が誕生する前は、動物の腸(gut)を使って、作ってたんだって。
だから今でも、「ガット弦」って呼ぶ人もいるんだ。
音は「ボロロン」っていう、独特のやわかみのある音。
上で紹介してきたような、鉄製の弦達とは、まったく違う音だよ。
コンパウンド弦
(引用元:https://www.digimart.net)
シルクを使って作られた、アコギ用の弦。
やわらかい素材のおかげで、弦を押さえる力が少なくてすむというメリットがある。
でも、この弦は特殊と言うか、使ってる人もあんまりいない。
シルクで作られてるだけあって、独特のやわらかい音が特徴。
鉄製の弦と比べると、サスティーン(弦の音が伸びている時間)は、明らかに短い。
ニッケル弦
(引用元:https://www.digimart.net)
エレキ(エレキギター)に張る、最も一般的な弦がニッケル弦。
やわらかい金属で出来てる。
ニッケルは弦の中でも、強い磁性体の金属だから
エレキギターのピックアップ(弦振動を拾って、音に変換するマイク)との相性が良いんだ。
「磁性体」っていうのは、磁性を帯びる事が可能な物質の事。
強い磁性体である弦が振動する事で、磁界が変化する。
そして、その影響で発生した電流を、音に変換するっていうのが、エレキギターの仕組みだよ。
ステンレス弦
(引用元:https://www.digimart.net)
ステンレス弦は、固い金属で出来た弦。
これもエレキ用だね。
触った感じも、「ピーン」と張ってる感じ。
ニッケル弦に比べて、硬い音が特徴。
弦の太さ
ギターの弦の太さ(ゲージ)には、色んな種類がある。
細い方から順に
エクストラライト/カスタムライト/ライト/ミディアム/ヘビー
っていう風に、だんだん太くなっていく。
名前見たらなんとなく分かるか。笑
当然、弦の太さによって、弾き心地や音も変わってくる。
簡単に説明すると
・太い弦を張るとテンション(張力)が上がって、弦を押さえる時に力がいる
・細い弦はテンションが下がって、弦を押さえる力が弱くてすむ
・弦が太くなればなるほど、低音が強調された重い音になる
・弦が細いと、線の細い、繊細な音になる
求める音、弾き心地によって、選ぶ弦も変わってくるんだ。
ちなみに僕は、カスタムライトゲージを使ってます。
音も、弾き心地も、ちょうど良くて好きなんだよね。
ここからは、それぞれのゲージについて、解説していくね!
エクストラライトゲージ【10-47】
(引用元:https://www.digimart.net)
弦の太さは
1弦:010mm 、2弦:014mm、3弦:023mm、4弦:030mm、5弦:039mm、6弦:047mm
弦が細い分、テンションが弱いから、簡単に押さえる事ができる。
「ギターの弦が硬くて痛い。」
「うまく押さえられない…。」
っていう初心者の人は、ここから始めてみてもいいと思う。
ただ、弦が細い分、音も細くて、迫力もないんだ。
カスタムライトゲージ【11-52】
(引用元:https://www.digimart.net)
1弦:011mm 、2弦:015mm、3弦:022mm、4弦:032mm、5弦:042mm、6弦:052mm
エクストラライトと、ライトの中間に当たるゲージ。
色んなゲージの弦を試してきたけど、僕はこれが1番好きだな。
押さえやすくて、音も良い。
ギター初心者にもおすすめです。
ライトゲージ【12-53】
(引用元:https://www.digimart.net)
1弦:012mm 、2弦:016mm、3弦:024mm、4弦:032mm、5弦:042mm、6弦:053mm
出荷時のアコギに張られている、一般的なゲージが、このライトゲージ。
最もスタンダードなゲージとも言えるね。
弦の太さもそこそこあるから、初心者には、少し硬く感じられるかも。
音は、低音から高音まで、バランスの取れた音。
ミディアムゲージ【13-56】
1弦:013mm 、2弦:017mm、3弦:026mm、4弦:035mm、5弦:045mm、6弦:056mm
かなり太めのゲージ。
ギターを、力強くガシガシ弾きたい人に向いてる。
音もハリがあって、迫力のあるものになるよ。
ただ、テンションが強いから、ギターへの負担も大きい。
ヘビーゲージ【14-59】
1弦:014mm 、2弦:018mm、3弦:027mm、4弦:039mm、5弦:049mm、6弦:059mm
ギター弦の中で、1番太いゲージ。
エレキでは、ハードロックやメタルとか、ハードな音楽を演奏する人が使ってる。
ギター全体を振動させたような、迫力のある音。低音の響きが大きい。
弦が太い分、ギターにかなりの負荷がかかる。
ギター弦の選び方
ここからは、ギター弦の選び方を解説していくね!
どんな音を出したいかで選ぶ
ギターは、使う弦によって、音が大きく変わる。
煌びやかな音を出したいなら、フォスファーブロンズ弦。
繊細な音を出したいなら、細めのゲージ。
こんな感じで、弦を選ぶ時は
「どんな音を出したいのか」っていう事が、重要になってくるんだ。
自分が出したい音に合わせて、選んでみてね。
ただ
同じ材質、ゲージでも、メーカーによって音も違う。
自分が好きなメーカーを見つけよう!
ギター弦の寿命で選ぶ
ギターの弦は消耗品。
寿命がきたら、交換しないといけない。
ずっと張りっぱなしにしてると、弦が錆びてきたり、音が濁ってきたりする。
この状態を「弦が死んだ」なんて表現するよ。
交換時期は、使用頻度にもよるけど、通常は2週間~1ヶ月くらい。
弾いた後は、ちゃんとクロス(ギターを拭く布)で弦を拭いてあげる事も大事。
そのままにしておくと、手の汗や油で、劣化するからね。
「交換するのがめんどくさい。」
って人には、コーティング弦をおすすめする。
なにを隠そう、僕がそういう人だから。笑
平気で2ヶ月くらい、張りっぱなしにしてる。
ライブが連続で続く時とか、弦が死んだと思ったら、張り替えてるよ。
メーカーで選ぶ
弦は、同じ材質、ゲージだとしても、メーカーによって様々なものがある。
各社、それぞれのこだわりを持って、弦を作っているからね。
音や弾き心地も、全然違うんだ。
だから、いくつか試してみて、自分が好きなメーカーを探してみよう。
きっと、自分に合ったものが見つかるよ。
ちなみに僕は、「エリクサー」のカスタムライトゲージが好きで、これしか買わないです。笑
まとめ
今回の話は、ギター弦の選び方についてだったけど、どうだったかな?
今回の話を簡単にまとめると
・ギター弦は、様々な種類の材質のものがある
・弦のゲージによって、弾き心地、音が違う
・弦は消耗品で、交換時期は2週間~1ヶ月
・どんな音を出したいかで選ぶ
・弦の寿命で選ぶ
・好きなメーカーで選ぶ
って事だったよね。
ギターにとっての弦って、車とか自転車で言うと、タイヤだと思うんだよね。
同じ車や自転車でも、タイヤを替えたら全然違うでしょ?それと同じ!
あなたが「これだ!」って弦を、見つけられるといいなーって思ってます!
それじゃ
今日はこのへんで!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
飯田正樹