こんにちは!
シンガーソングライターの飯田正樹です。
Twitter @mizu_mizuchan
ある日、いつもお世話になってるギターのリペアマンさん(ギターの修理をしてくれる人)に
「エフェクター(ギターの音を変える機材)の電源を良いものに換えると、ギターの音が良くなるんだよ。」
って言われたんだ。
正直言うと
「いやいや、そんな事あるの?」
って僕は思った。
でも
信頼しているリペアマンさんが言ってる事だから
その人の言ってる事を信じて、ギターのエフェクターに電源を供給する機材「パワーサプライ」を換えてみる事にした。
そしたらさ
本当にギターの音が良くなったんだよ。
びっくりしたよ。笑
今日は
エフェクターに電源を供給する機材、パワーサプライについて話していこう!
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パワーサプライとは?
パワーサプライっていうのは
複数のエフェクターに電源(パワー)を供給(サプライ)する機材。
「要は電源なんでしょ?なんだ。たいした物じゃないじゃん。」
って思うかもしれないけど
パワーサプライは
複数のエフェクターを使う時には、必須の機材なんだよ。
なんでかって言うと、例えば
5個のエフェクターを使う場合、5個のアダプター(=コンセントに繋ぐ、エフェクターの電源)が必要なのね。
でも、パワーサプライがあれば、パワーサプライのアダプター1つだけで済むんだ。
図で見ると、こんな感じね。
ほら!
こうやって見ると、すごい便利じゃない?
ライブやスタジオ練習する時は、他にもたくさん荷物があるから、少しでも荷物減らしたいし
パワーサプライを使う事で、荷物が減るっていうのも大きいよ。
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パワーサプライの種類
パワーサプライには3つの種類がある。
1つずつ見ていこうか!
通常型
通常型のパワーサプライっていうのは
1つのレギュレーター(電源の供給回路)を使って、複数の端子からエフェクターに電源を提供するタイプ。
通常型は多くのメーカーが出している、定番モデルのパワーサプライに多い。
メリットは
多くのメーカーが、通常型のパワーサプライを1番多く用意しているから、選択肢が多い。
価格も独立型と比べると手ごろなものが多いって事かな。
デメリットは
アナログ回路を使ったエフェクターと、デジタル回路を使ったエフェクターに、同時に電源を供給してエフェクターを使った場合
「デジタルノイズ」という、ノイズが発生してしまう事。
これはデジタル回路特有の「変動電圧」の影響によるもので
このノイズを解消するためには、デジタルエフェクターだけ別のアダプターを用意して、電源を供給する必要がある。
これを読んでて
「アナログエフェクターとデジタルエフェクターの違いって?」
って思うよね。
簡単な例えで言うと、アナログ時計とデジタル時計の違いみたいなもんかな。
アナログ時計とデジタル時計では、時刻を表示する仕組みが違うじゃない?
エフェクターもそれと同じ。
アナログエフェクターとデジタルエフェクターでは
ギターの音を変える時の、音の処理の仕方が違うって事なんだ。
分岐型
分岐型のパワーサプライっていうのは
コンセントに挿したアダプターから供給された電源を、それぞれのエフェクターに分岐させて使うタイプ。
分岐型のパワーサプライは、低価格なものが多い。
メリットは
通常型や独立型に比べて価格が安く、入手しやすい。
分岐型は、電源ケーブルを使ってアダプターから直接電源を分岐するっていう形だから、コンパクトで持ち運びが楽。
なんてったって、アダプター本体と電源ケーブルだけだからね。
これは圧倒的に楽だよね。
デメリットは
通常型と同じく、デジタルノイズに弱い。
電源ケーブルが断線しやすかったり、本体の耐久力も脆い。
このタイプは、正直あんまりおすすめじゃないかな。
独立型
独立型のパワーサプライっていうのは
1つのエフェクターに電源を供給する1つの端子に対して、それぞれ独立したレギュレーターを搭載しているタイプ。
独立型は、高額のパワーサプライに多い。
メリットは
独立型のパワーサプライには
通常型や、分岐型みたいな、デジタルノイズがないという事。
これは1つのエフェクターに対して、1つのレギュレーターを搭載しているから。
名前の通り、電源が独立しているからだね。
あと、独立型は高額なものがほとんどだから
パワーサプライ内部で使われてるパーツも、高品質なものが使われてる事が多い。
その結果、音が良くなるんだと思う。
デメリットは
独立型は、パワーサプライ本体が大きい物が多い。
そして値段が高い。これはかなりのデメリットだよね。笑
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自分に合ったパワーサプライの選び方
パワーサプライと一口に言っても、色んなものがあるから
自分に合ったパワーサプライを選んでね。
パワーサプライを選ぶ時、大事なのは
さっき話した「通常型」「分岐型」「独立型」のどのタイプなのか
パワーサプライ本体の大きさ、重量、デザインとかもそうだけど
1番肝心なのは電流容量。
電流容量っていうのは
パワーサプライがエフェクターに供給できる、電源のトータル容量の事。
電流容量は「○○A(アンペア)」や「○○mA(ミリアンペア)」って感じで表されるんだけど
例えば、あなたが使ってるパワーサプライの電流容量が「500mA」だったとするじゃない?
その場合、そこから電源を供給してるエフェクターの消費電流が合計で500mAを超えちゃうと
パワーサプライは安定した電源を供給できなくなる。
エフェクターは安定した電源を供給してもらえなくなると、音が出なくなっちゃたりするからね。
だから、パワーサプライを選ぶ時は
自分が使ってるエフェクターの消費電流がトータルでいくつなのか
しっかり知っておく必要があるよ。
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おすすめのパワーサプライ
さぁ、ここでは
僕が実際に愛用している、おすすめのパワーサプライを紹介しよう!
VOO DOO LAB「PEDAL POWER 2 PLUS」(ブードゥラボ ペダルパワー2プラス)
引用元:http://www.allaccess.co.jp/voodoolab/pp2/
この「PEDAL POWER 2 PLUS」は独立型のパワーサプライ。
お世話になってるリペアマンさんがおすすめしてくれたものなんだけど
パワーサプライをこれに換えたらさ
本当に音が良くなったんだよ。音の存在感が違うって言うかさ。
例えるなら
カメラのピントがボヤけてたのが、はっきりとピントが合った感じ。
分かるかな?この例え。笑
これ、すごく気に入ってるんだけど
ちょっと重いのと、サイズがデカいのが困ってるところかな。
あと、どうしてもデザインが好きになれなかったから、僕は芝生シートを張ってしまった。笑
まとめ
今回はパワーサプライについてだったけど
どうだったかな?
簡単にまとめると
・パワーサプライは複数のエフェクターに電源を供給する機材。
・「通常型」「分岐型」「独立型」の3つのタイプがある。
・「通常型」は、1つのレギュレーターを使って、複数の端子からエフェクターに電源を提供するタイプ。
・「分岐型」は、コンセントに挿したアダプターから供給された電源を、それぞれのエフェクターに分岐させて使うタイプ。
・「独立型」は、1つのエフェクターに電源を供給する1つの端子に対して、それぞれ独立したレギュレーターを搭載しているタイプ。
・電流容量は「○○A(アンペア)」や「○○mA(ミリアンペア)」で表される。
・おすすめのパワーサプライはVOO DOO LABの「PEDAL POWER 2 PLUS」
って事だったよね。
昔は僕も
「たかが電源でしょ?」
って思ってたけど
パワーサプライ換えると、本当に音変わるからね。
パワーサプライは、ちょっと高額だとしても、しっかりとしたものを買う事をおすすめするよ。
僕は、ちゃんとしたパワーサプライを買って良かったって思ってるし
音にこだわるなら、こういう細かい所からこだわっても良いと思う。
あなたも、パワーサプライにこだわってみてね!
・・・結構マニアックな世界だけど。笑
よし!
今回はこんな感じで終わりにしよ!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
飯田正樹