こんにちは!
シンガーソングライターの飯田正樹です。
Twitter @mizu_mizuchan
いきなりだけど
ギターの「アーム」って分かる?
こんな感じのやつね!
一部のエレキギターに搭載されてる装置。
これは、簡単に言うと音を揺らす装置なんだけど
普通にギターを弾くと
「ジャーン!」
なのが
アームを使って弾くと
「ジャ~ン!」
ってなる。(音が揺れる感じを表現したかった。笑)
とにかく
すごく独創的で、魅力的な装置なのよ!
今日は
ギターのアームについて、話していこうかな!
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もくじ
アームについて
さっきも言ったけど、アームって言うのは音を揺らす装置なのね。
で
アームを使う事を「アーミング」っていうんだ。
ギターを弾いた時に、アーミングする事で音が揺れる。
アームってさ
元々はハワイアンとかを弾く時に、音を揺らすために作られたものらしいんだよね。
なんとなくアームを使った音のイメージが湧くかな?「ゆら~ん」とした音ね。
誰もが知ってるであろう代表的なアーティストで言うと、ベンチャーズとかもアーム搭載してるギターを使ってた。
アームを搭載してるギターと言えば、Fender(フェンダー)社のStrartocaster(ストラトキャスター)ってギターが有名。
ストラトキャスターには
Fender社独自の「シンクロナイズドトレモロ」って呼ばれるアームシステムが載ってる。
このアームシステム、機能性はもちろんだけど
もうデザインが完璧。
ストラトキャスターって本当カッコ良いよねぇ。
あ、もちろん僕もストラトキャスター持ってます!
これ僕のストラト!カッコ良いでしょ?(自慢したいだけ。笑)
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アームの使い方
よし!
早速、アームの使い方について解説していこうか!
アームを使う時は、まずギターを弾く。(そりゃそうだ。笑)
ピッキング(弦を弾く事)したら、アームを持って前後に動かす。
そう、アーミングするんだ!(アーミング言いたいだけ。笑)
あ、そうそう
アームの使い方にも名前がついてて
・アームダウン
・アームアップ
ってのがあるんだ。
それぞれ詳しく解説していくよ!
アームダウン
アームダウンは
その名の通り、アームを倒す(ダウン)事。
こんな感じで、ギターのヘッド(頭)側に「ぐわーん」と倒す。
アームダウンをすると、ギターの音程は下がる。
アームから手を離すと、元の位置に戻るよ。
アームアップ
アームアップは
これもその名の通り、アームを引き上げる(アップ)事。
こんな感じで、さっきとは逆側に「ウィーン」と引き上げる。
アームアップすると、ギターの音程は上がる。
アームアップも、アームから手を離すと、元の位置に戻る。
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アームの調整
アームは弦の張力と、アームを支えているバネの張力で弦を支えてるのね。
簡単なイメージで説明すると
弦の張力とアームのバネの張力が綱引きしてるようなイメージ。
アームを上げ下げできる幅(音域)っていうのは元々決まってて
弦の張力の方がバネの張力より強ければ、アームは前に引っ張られるし
バネの張力の方が弦の張力より強ければ、アームは後ろに引っ張られていくんだ。
つまり
弦の張力とバネの張力で、アームの使える音域を調整するんだよね。
だから
アームアップ、アームダウンでどのくらいの音を上げ下げしたいかによって、セッティングは変わってくるわけ。
ストラトキャスターで説明すると
ギターの裏側にこういうバネが張ってある。
このバネを支えてるネジを締めれば、バネの張力が増すんだよね。
だから
たくさんアームダウンしたかったら、バネの張力を落とす。
たくさんアームアップしたかったら、バネの張力を上げる。
そうやってバランスを取るんだ。
あとね
アームを使うとチューニングが狂う。
さっきの綱引きの例え話で言うと
自分の手っていうのは、どっちかに加勢する綱を引く人みたいな存在なわけ。
だから、自分の手が片側に加勢(アームアップ、もしくはアームダウン)した後
しっかり綱(ギターの弦)が元の位置に戻ってくるには
元々の張力のバランスが、かなり高いレベルでうまく取れてないといけない。
この張力のバランス、これがすごく難しいんだよ。
スプリングの本数(通常、ストラトキャスターは5本までスプリングをかけられる。)や、バネの締め付け具合を変えてみたり
スプリングの素材自体を変えてみたり、僕も散々いろいろやったなぁ。
当時はほんとにそればっかに集中してて、ギターの練習なんてほとんどしてなかった。笑
「じゃ、どういう調整をすればいいの?早く答え教えてよ!」
って話になると思うんだけど
答えとしては
自分が納得するまで、ひたすらにネジの調整を繰り返すしかない。
やばい、これは答えになってなくて、怒られそう。笑
でも、本当にそうなんだよ。
ギターの個体差によっても変わってくるし、自分がどういうセッティングにしたいかによっても違うしね。
がんばって自分好みのアームの調整ができると、それはそれは気持ちが良いから、がんばってみて!
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アームのないギターでアーミングをする
アームのないギターで、アーミング風の事をするには
「ネックベント」って技がある。
ギターを弾いたら、ネック(ギターの首の部分)を曲げるようなイメージで力を入れる。
ネックでアーミングするようなイメージだね。
そうすると、少し音が揺れるんだよ。
そう、軽くアーミングした時みたいな感じに。
ギターっていうのは、基本的に木材でできてるから、人間の力で曲がるんだよね。
でもこの方法、あんまりギターに優しくないから、おすすめはしない。
おすすめはしないけど、僕は好きだけどね。ネックベント。笑
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アームを使った演奏
はい!
ここでは実際にアームを使った演奏を紹介していこう!
Char
日本を代表するトップギタリスト。
(0:04~)
僕がアームの世界に魅了されたのは、Charさんの音楽を聞いたのがきっかけ。
この「Smoky」っていうこの曲は、本当にアームの魅力を教えてくれたんだ。
いつ聞いてもカッコ良いなぁ。
そして遊び心がある。
そういう所が大好きなんだよなぁ。
Jimi Hendrix
ジミ・ヘンドリクス。通称、ジミヘン。
(1:50~)
「アームの可能性を世に広めた人」と言っても過言ではない。
こんな使い方、アームを開発した人は想定してないだろう。笑
ジミヘンが「伝説のギタリスト」と言われる理由はアーム以外にもたくさんあるけど
アームをこんな風に使い出したっていう事も、この人を「伝説」にしてる1つの要素だと思う。
The Ventures
この記事の中でも触れた、ベンチャーズ。
(2:02~)
「ゆら~ん」と気持ちが良い音してるよね。ハワイアンって感じ!
さっき紹介したジミヘンが登場するまで、アームっていうのはこういう使い方をするもんだったんだよ。笑
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まとめ
アームについての今回の話、どうだったかな?
簡単にまとめると
・アームは音を揺らすための装置。
・アームを使う事を「アーミング」と言う。
・アームを倒す事をアームダウン、アームを引き上げる事をアームアップと言う。
・アームは、弦の張力とバネの張力の綱引きで成り立っている。
・アームの調整は、何度も繰り返して、自分の好みに調整する。
・擬似的にアーミングの効果を得るための「ネックベント」という奏法がある。
って事だったよね!
どう?アームの魅力、分かってきたでしょ?
楽しいんだよなー。ほんと。
調整は本当に大変だけど。笑
この記事を読んでくれたあなたも
ぜひぜひ、アームの世界に飛び込んでみてほしい!
よし
今日はこのへんで!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
飯田正樹